コーヒーの香りとカヌレ
初めて食べたのは20年以上前。
青山通りのパン屋さんで買ったカヌレに感動した。形の可愛さと初めての食感。
当時、骨董通りの高級ブティックでお仕事していた昼休みだった。
今、自分のお店で、それ以上に納得いくカヌレを販売出来ているコトは私の自慢です。
三年前、ビスオープン時に出会った、お菓子作りの天才よしえちゃんのおかげです。甘さの加減が絶妙に私好みです。
白いお砂糖をなるべく使いたくないとか、色々お菓子作りで分かり合えるコトがあります。
私は、立場が違うから、自分では試しません。
試せるなら自分でやります。
仕事は、それぞれ持ち場があります。
先日、だいぶ前の件で、人から『自分で試しもしないで…。試しましたか?』
と言われたコトがあり、引っかかっていました。
なんで試さなかったのか?とか、話し合いが足りなかったなぁとか、色々反省したりして。でもやっぱり私は試さない。
それは自信がないのと、相手をその道のプロだと思うから。
ま。いっか。
うちのお菓子は
なるべく白いお砂糖を使わない安心なお菓子。こちらのシフォンも油はごま油(白)。
みんなに、いつまでも健康で笑っていて欲しいから。
たくさん売れれば良いってもんじゃない。そんな経営者だから、大きくなれないんだなぁ。
うちの珈琲焙煎は中からじっくり焼け、奥深い味わいになる。
特に深煎りが得意で、まったり、甘みと濃厚さが、ブラックチョコレートのような感覚だ。
この珈琲を口に入れる前にカップを口につけ、私は『ふーふー』っと冷ますように息を吹きかけるとフワッと香りが立つ。
幸せの瞬間だ。
ゆっくりと、珈琲とお菓子を味わえる。
何て贅沢な時間なんだろう。
すべてリセットできる力があるんだよ。
明日、自分でカヌレ買って食べよっと。
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